とあるクライマーの成長記録

2015年からボルダリングを始めたビギナークライマーです。関西&室内限定ですが、いろんな情報が発信できればいいかなって思ってます。

2016年新作クライミングシューズ⑨(ラ・スポルティバ オータキ)

La Sportivaからのもうひとつの新作はOtaki。こちらは刀からの進化、ということになっているようです。
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技術的な詳細は先の記事であるSkwamaとほとんど同じです。
・特許取得のS-Heelは完璧なヒールフックを繰り出すことができ、ヒールカップは完璧にフィットします。
・特許取得のP3技術は、フィット感が向上したことによるダウントゥ性能がアップし、必要な箇所には切れ込みやさいの目状の模様をいれています。
レザーカットアッパーはステッチと重さを低減させました。
重さ:7.7oz/218g
アッパー:レザー、マイクロファイバー
ミッドソール:1.1mm P3 LaspoFlex
ソール:4mm Vibram XS Grip2
サイズ:32〜43(ハーフサイズあり)
カラー:ブルー/炎(燃えるようなオレンジを示しているのでしょう)
感想
中〜上級向けシューズです。
カラーは『Blue/Flame』と書かれており、RedやOrangeではないこだわりを感じます。日本人のイメージからすると、炎といえば赤ですが、西洋人は鮮やかなオレンジのようです(太陽なども)。

さて、シューズの性能だけをSkwamaと比較してみると、明らかにOtakiの方が性能が低いように見えてしまいます。最もSolutionと刀も同じような状況でしたので、それだけがシューズを決める要因というわけではなく、自分のムーブにあったシューズを選ぶことが必要かと思います。特に、Otakiのビジュアルで目を引くのはさいの目状に切れ込みが入っているところで、滑りやすいボテやスローパーへのスメアやヒールで効果を発揮しそうです。

また、SkwamaのセールスポイントであるS-Heelシステムも、かかとの形が合わなければ、最大限の性能は発揮できません。Otakiの方が今までと似た感じなので、フィットしやすいかもしれません。

兎にも角にも、刀の正統進化ということで、刀ユーザーは履き比べてみてはいかがでしょうか(是非とも感想も聞きたいところです・・)。

私の近くのショップでは扱っているところがありませんが、入ってみたら、是非とも試してみたいところです。




2016年新作クライミングシューズ⑩(ラ・スポルティバ フィナーレ)

La Sportivaの最後はFinale。
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柔らかいレザーアッパーは快適にフィットします。
ヒールランドはテンションがあり、高性能なエッジパフォーマンスを提供します。
5mm Vibram XS Edgeの足裏感覚に優れたラバーアウトソール。
重さ:8.0oz/226g
アッパー:レザー、マイクロファイバー
ミッドソール:1.1mm P3 LaspoFlex
ソール:5mm Vibram XS Edge
サイズ:34〜48(ハーフサイズあり)
カラー:ブラウン/オレンジ

感想
初級向けシューズです。ベルクロは楽でいいですが、レースアップの方が足型の違いをある程度は吸収してくれます。更に、ダウントゥが全くないフラットシューズなので、指先への負担はほとんどないと思います。

レースアップはすべて同じように、トゥフックには向かないアッパーですが、ヒールは十分に大きいので、ジムにもよりますが5Q〜4Qくらいのジブスを踏むような課題でない限りは問題になることはないと思います。

明るい色ですが、個人的な趣味としては、もっとビビッドな感じが好きです。

2016年新作クライミングシューズ⑦(ファイブテン クアンタム)

5.10(ファイヴテン)からRoyal BlueカラーのQuantumが登場です。

 

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特徴:

・Stealth® C4™ rubber outsole (4.2mm)

・裏地がある人工合皮Clarinoアッパー(ストレッチ素材ではありません)

・紐による素早い締めつけシステム

・幅広の設計

・Ariapreneのベロ(甲の上、紐の下にある、手で引っ張る部分のことです)

・高い剛性 

 

Quantumを作り直すために、我々はAlex Huber、Thomas Huber兄弟と協力し、あらゆる場面において最大の性能を引き出せるシューズを開発しました。

まず、Stealth C4アウトソール(ホールドとの接地面のソール)から始めました。Huber兄弟が、様々な角度の壁面、様々な岩肌に挑戦してくれたことで、C4があらゆる場面で適応できるということがわかりました。

このシューズは硬いミッドソール(アウトソールの内側のソール)と合皮のClarinoアッパーによって構成され、長時間履いていても快適さを失いません。

タン(甲の上にある部分)はAriaprene製で、細かな穴が空いているため、非常に通気性が良く、より快適にすごすことができます。

Quantumの靴型は作り直されたため、わずかにダウントゥしている他、既存ラインナップのダウントゥと比較してもワイドな造りとなっているため、自然な位置に足を入れることができるようになっています。

 

感想

 中〜上級向けシューズです。全面スカイブルーなのが目を引きます。ストラップが淡い緑で、いい雰囲気です。

さて、ダウントゥ具合は他と変わらないように見えます。ヒールカップは少し大きめでしょうか。しかしながら、足回りは細そうに見えますが、レースアップなのである程度はカバーできるかと思います。ソールはC4で十分に信頼できます。ただ、他のレースアップシューズに同じく、トゥラバーが気持ち程度しかないため、トゥフックを前提とする課題では手こずる可能性はあります。

ターンイン(横方向への曲がり)も強く見えます。これが強いとジブスを踏むことができる範囲が少し増えるので、そういうのが必要な場合には効果を発揮してくれるものと思います。反面、足回りが大きい、甲が高いといった場合には、足型が合わない可能性が非常に高いと思います。実際に私もターンインが大きいシューズは合わないことが多いです。

 ちなみに、このシューズも足裏の真ん中あたりからかかとにかけてテンションがあり、フィット感を高めています。ここでひとつ注意なのですが、5.10のヒールは少しだけあまります(余裕ができます)。これは、5.10のシューズの特徴のひとつでもあるのですが、ヒールフックでかかとを潰してねじ込むような方式を採用しているためです。なお、余裕といってもほんの僅かだけですので、明らかにガバガバなのであれば、それはフィットしていない、ということになります。

 

見た目がオシャレ(なんたってカラー名がロイヤルブルーですよ!)なので、ちょっと履いてみたい気持ちがあります。要チェックです。

 

2016年新作クライミングシューズ⑧(ラ・スポルティバ スクワマ)

La Sportiva - Skwama
La Sportivaからは満を持してSkwamaが登場です。
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・特許取得のS-Heelは完璧なヒールフックを繰り出すことができ、ヒールカップは完璧にフィットします。
・特許取得のP3技術は、完全に分離している革新的なソールによって、加重によって広がるソールと、それによる型崩れ防止を実現することができました。
トゥラバーは摩擦力が強く、トゥフックにも最適です。
重さ:7.5oz/210g
アッパー:レザー、マイクロファイバー、トゥキャップ
ミッドソール:0.8mm P3 LaspoFlex
ソール:4mm Vibram XS Grip2
サイズ:33〜46(ハーフサイズあり)
カラー:ブラック/イエロー
感想
中〜上級向けシューズです。

さて、このSkwama、各所で話題になっていたLa Sportiva Solutionの正統進化、という扱いのようです。2016年5月1日に販売されるよと公式サイトにありましたが、3月にはPUMP大阪に入荷。次の日の12時頃に訪れたときにはすでに完売でした。

Solutionはいうまでもなく、トップクライマーも多く履くシューズの一つで、剛性が高く、安心して重心を預けることができます。その進化ということで、特にヒールに特許技術を開発してまで改良を加えてきました。トゥ側のソールには切れ込みが入っており、加重時の性能を更に引き出しているように見えます。トゥラバーは模様が見えますが、これが摩擦力を高め、トゥフックの性能を向上させているのでしょう。

足型次第ではありますが、きちんとフィットするのであれば、間違いなくメインとなりそうです。入手できるほどの流通となるのはまだまだ先になりそうですが、是非とも試してみたい一足です。

【2016.04.11 現在】
グラビティリサーチなんばに何足か入荷しているようです。サイズは38からこのまま流通し始めてくれると嬉しいですね。

というわけで、早速試着してみました。Solutionのサイズが37 1/2で、38を履いてみました。足入れはSolutionよりも非常にいいです。ベルクロもSolutionの紐タイプではなく、通常のタイプになっていますので、丈夫そうです。ソールは硬いと思っていたのですが、非常に柔らかい印象です。トゥラバーも十分な面積があります。あと、すごく軽いです。隣のSolutionと比較的してもその軽さは際立ってました。

強いダウントゥのシューズで柔らかいソールというのはあまり見ないので、これはありでしょう!

物欲センサーは反応しっぱなしですが、さすがに4ヶ月で三足はダメですよね…。夏のボーナスが出たらいいかな…。

ボルダリングジム探訪〜グラビティリサーチなんば

グラビティリサーチなんば
パワー ★★★★
バランス ★★★
ここでのグレード:4Q+〜3Q(2016.04.06)
他のジムとの比較:ここが基準です
総評:2015年6月頃ここでボルダリングを始め、現在もここがホームジムです。マンスリーはパワー系、バランス系、グレード間違った系(←?!)と、ルートセッターにより様々です。必ずセットされるのも嬉しい点で、月初はマンスリートライアルで楽しめます。また、曜日ごとにビギナーセッション、ミドルセッション、エキスパートセッション、レディースセッション(初級、中級)が開催され、それぞれ3〜5本程度は追加されるので飽きがこないです。
 
レギュラー課題も十分な数は確保されており、8〜2Qくらいまでなら、それぞれ20本以上はあると思います。グレードもルートセッターによりけりで、上のグレードが触れたりできるものもあれば、グレード感おかしいくらいな課題もあります。また、年間1〜2回程度、全ホールド替えを行うため、宿題のまま終わってしまうことの方が多いです・・。
 
リードエリアも充実しています。垂壁はもとよりメインウォールには強度の高い箇所も多く、十分に満足できます。10b/c程度でもルーフに挑戦できるのは楽しいですね。ちょっと怖いですが・・。
 
ちなみに、4Fから入場すると、奥のガラスからはリードエリアしか見えませんが、3Fにもしっかりボルダリングエリアがあります。こちらの方が壁が高いので、パワー系の課題が多いです(4Fは壁が低いので保持系が多い気がします)。
 
というわけで難波にご用の際はグラビティリサーチなんばにも是非!

2016年新作クライミングシューズ⑤(イボルヴ シャーマン)

evolvからSHAMAN(2016)がでました。今までと区別するため、イヤーナンバリングがカッコ書きで付与されているようです。オレンジ基調からブルー基調に変わりましたが、ポイントカラーというには主張に過ぎるほどオレンジが目に飛び込んできます。

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プロフィール:「Knuckle Box」非対称ダウントゥ(ヒールからトゥまで対称なアーチを描いていない)

Knuckle Boxってなんでしょうね。

アッパー:人工(Synthratek VXアッパー)
ミッドソール:1.0mm ハーフサイズ(トゥ側のみ?)「Love Bump」ミッドソール
ソール:4.2mmのTRAX、高いフリクション、ヒールとトゥの2部品
ランド(トゥの直上部分):VTR
重さ:サイズ9の片足で9oz(255g)
サイズ:4-13.5 US(ハーフサイズあり)
デザインを見直した新しいShamanは、クリス・シャーマ(クライマー)シリーズの一つとして加わりました。新しいShamanは人間工学的によりフィットするようになり、トゥラバー面積を増やすことによってトゥフック性能を向上させ、前面ストラップはトゥ内側の汚れを防止します。このアップグレードによって、Shamanの現在のカスタマーには性能向上を体感していただけるものとお約束いたします。また、新しいカスタマーの方には伝説級とさえいえるほどの性能と快適さをお楽しみいただけるでしょう。新しいShamanはシューズのフィット感(一体感)を向上させることを目的として、前作のShamanよりもハーフサイズ小さめに作られています。
 
感想
中〜上級向けシューズです。 evolvのカラーは洗練されていて、どれもいいですね。SHAMAN2016もオレンジ&スカイブルーで素晴らしい色合いだと思います。

さて、シューズはというと、高性能シューズを謳うだけあって、しっかりとしたダウントゥとトゥフックに優しい大きさのトゥラバーが見えます。足裏からかかとへかけてテンションをかけて締め上げているので、ヒールカップの合う合わないは分かれると思います。しかしながら、前作のSHAMANはベロ(甲の部分)がスリップオンのようになっておらず、真ん中に切れ込みがあるタイプなので、ベタ足や甲が高くてもマッチしやすいです。実際、私もASICSの測定で3E〜4Eですが、このシューズはフィットしました。また、スリップオンでない場合、クライム中にベルクロが外れてしまう心配もありますが、このシューズはベルクロが3つあるため、その心配も無用だと思います。

実際に買ったことはないので、スメアの性能や足裏感覚はわかりませんが、少なからずSHAMANファンもいるので、ちょっと気になるシューズではあります。

ボルダリングジム探訪〜Luvrock

Luvrock
- 快適なレストスペース
- マンスリーはコンペの前後はないことがある(そのときはコンペ課題が残ってたりする)
 
パワー ★★★
バランス ★★★
ここでのグレード:4Q+〜3Q(2016.03.12)
他のジムとの比較:平均的です
総評:パワー、バランスともに平均的かと思います。ただ、正直いってバルジ(ルーフ壁)だけは別格な気はします。足自由の5Qとかは勉強になりますし、4Qも無茶な距離はない印象でした。
 
2016年2月に初訪問、2016年3月12日に2回目です。レギュラー課題は適度にグレードが散らしてあるので、飽きることは少なそうです。
 
ただ、マンスリーは少し辛めに設定しているそう。自分のグレードであっても2回程度は行かないとコンプリートできないぐらいで設定したいとおっしゃってました。が、多分、バルジを中心にカブリは辛いと思います(何度か通ったらとかのレベルじゃない・・)。垂壁のバランス系はグレード相応な感じは受けました。
 
ちなみにマンスリートライアルに登録(100円)すると、その月の成果によって缶バッジがもらえます。これが意外と嬉しいんですよね。
 
これからも月に1回は行くと思います。