ムーブ雑記〜肩を固める
本気で書こうと思ったのに、タイトルからしてふざけてると思われそうですね…。
『固める』『ロックする』あたりは中級以降でどうしても身につけなければならないムーブの一つです。といっても、このムーブは肩のフィジカルもそこそこ必要になってくるので、短期的に身につくものではありません。
肩を固める場合、多くは体が振られる(=バランスが崩れる)のを防ぐ場合に使われます。例えば、半球のようなスローパーにマッチして、腕の長さより遠い場所のホールドを取りに行かないといけないようなケース。スローパーや次のホールドが持ちやすければいざ知らず、どちらか、もしくはどちらも悪ければ、どちらの手も離すことが命取りになります。
そんな時に使うのが『肩を固める』ムーブ。ホールドの保持方向に関わらず、指に少し力を入れてから、①体を壁に近づけ、②胸を張り(筋トレ的に言えば胸を開き)気味、③肩甲骨に力を入れて、④ゆっくりと次のホールド方向へ移動する。
このムーブで最も意識しなければならないのが肩甲骨。肩甲骨から上腕三頭筋にかけて力が入って入れば、ゆっくりとした動きができ、体のバランスを保ちつつ、一定の速度で動くことができるようになります。指への負担を肩甲骨にもっていくことで、次のホールドを取るための時間を稼いでいるイメージですね。
あとは課題によって、重心位置を工夫してみることが必要です。高いのがいいのか、低いのがいいのか。肩の位置と手の位置が同じ高さくらいが基本ですが、足の位置や形状によって、工夫の余地が多分にあります。
垂壁やスラブでは必須ムーブになってきますので、是非とも身につけたいところです。この記事も参考になれば幸いです。
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